高齢化社会が進んでいくにつれて認知症の方が増えてきています。
加齢と共にいつもはすっと出てきていたはずの人物の名前が思い出せないと言う事は良くある話です。
大体は後で何かのきっかけで思い出すのですが、そこが認知症の方との違いです。
ご本人は「自分で何でも出来ていますよ」と自信たっぷりに話されるのですが、あとでご家族にお聞きすると全く違った答えでとまどってしまう事があります。
最近は、介護認定の申請の際に認知症の有無をチェックするテストが加えられています。
ここで初めて認知症が疑われる場合もあります。
最終的には専門医にご紹介して診断・治療をお願いすることになりますが、かかりつけ医で認知症のテストやご家族からの聞き取り、頭部のMRI検査など済ませておくとスムースに診察が進んで専門医の先生の手間も省けます。
治療で病状が落ち着いたら、こちらで他の治療と併せて診てみていく事が出来ます。
最近では早期の認知症の段階(軽度認知障害・MCIといいます)で早めに診断をし、治療を始めた方が進行を遅らせることになるという報告も出てきました。
また、血液検査や脳の血流検査などで早めの発見もできるようになっています。
これらについてもいつでも気軽にご相談下さい。
認知症の検査
気になる場合は簡易検査があります。自分でされるか、ご家族が代わりにして参考にしてみてください。
RDST(・判定・(問1) 14以上書けたなら8点、11~13‥6点、8~10‥4点、5~7‥2点、4以下だと0点
(問2) 一つ正解ごとに1点 ・1問と2問合計して‥7点以下だと‥疑いあり、4点以下だと‥強く疑いあり
新しい認知症スクリーニング検査The Rapid Dementia Screening Test(RDST) 酒井佳永先生監修(順天堂大学医学部精神医学教室)