新型コロナウイルス感染症にかかった後に治ったと思っても様々な症状が残っていつまでも続く場合があります。2-3ヶ月過ぎても症状が取れない場合は、コロナ後遺症を疑います。
ある統計ではコロナに罹った方の10%位の頻度だそうです。結構高いと思います。
例えば、咳が続く、体がだるい、気分がすぐれない、味覚異常が続く、眠れないなどなどです。
普通は、コロナ感染後10日前後で殆ど症状が消えて普通の生活に戻りますが、上記の症状がそのまま残って数か月も続いている場合を「後遺症」と一般に呼びます。
最も多いのは、「熱は無いのに咳が続いて困る」「体がだるい、筋肉が痛む」などの訴えです。
普通の市販薬などのんでも良くならない場合は、医療機関受診されて胸のレントゲンや、血液中の白血球数が異常ないかなど調べて、長引く咳の原因が他にないか調べたうえで咳止めなどの治療を、貼り薬や漢方薬なども含めて行います。息苦しさなど続く場合は、呼吸リハビリや酸素カプセルなども有効と言われています。
頭痛や肩こりなど含めた体の痛みの訴えも結構あります。
他に原因が無い場合は、痛みやしびれなどの程度に応じて、様々な治療の組み合わせを行います。
また疲労感や、不眠、イライラ感、抑うつ感などの訴えもコロナ後遺症の特徴です。
最初は漢方薬や副作用の少ない抗不安薬など内服して貰い経過を見ます。なかなか症状が軽減しない場合や、強い精神的症状など訴える方は適宜連益する精神科専門医へご相談、ご紹介させて頂きます。
取り敢えず、一度受診されて良く訴えなどをお聞きした上で少しでも早く普通の生活に戻れるよう前向きに
進んでいきましょう